2014年11月22日土曜日

「トップをねらえ!」+「宇宙戦艦ヤマト」と思ったら……映画「インターステラー」レビュー

先月の話になるんですが、ダークナイトインセプションクリストファー・ノーラン監督の新作、「インターステラー」の試写を観る機会があったのですよ。

ところが「観る?」って言われるその時まで、この映画の事知らんかったのです。で、どんなもんかとYouTubeで1本だけ予告観てから試写会に行きました。その時観た予告が下のバージョン。





で、この予告観た時、「ハハァン、これはアレだな。「宇宙戦艦ヤマト」的に地球にタイムリミットが迫る中、父親が娘を置いて宇宙に人類を救う旅に出るけど、ウラシマ効果で娘との時間がどんどん乖離していく「トップをねらえ!」展開という、本邦アニメでもお馴染みのテーマの合わせ技だな」と思ったんです。予告等の公開されたイメージからそこまで推測は可能だし、ペーパー等の情報は公開前に書いちゃっていいという条件だったんだと思うんですが、試写会時にサインさせられた守秘誓約書の原本は回収され、コピーも渡されなかったもんだから、守秘条件を再度確認しようにも出来なかったので、唯一記憶がしっかりしてる情報公開解禁日(正式公開日の今日)だけに合わせました。

で、予告観た時に抱いた「ヤマト×トップをねらえ!」という予測ですが、おおむね当たってたけど、さらに挙げるべき作品が本邦にあった。まあ、大元は海外SFに遡れるんでしょうけど、日本人にはこっちが馴染みやすいだろうし。

そういう予想を踏まえてあらすじ&レビュー。ごっついネタバレは避けるけど、あまり知りたくない人はスルーが吉。

【あらすじ】

人類の進歩がどん詰まった近未来。天変地異に疫病その他で食糧難が世界を覆い、工業よりも農業優先、各国の軍隊も予算難から解体されているような世界。

元空軍パイロットのクーパーも今は農家として、父と男手2人で息子と娘を育てている。そんな娘の部屋では、このところ怪奇現象が続いている。その怪奇現象が誰かからのメッセージと気付いたクーパーは、メッセージの導きにより荒野に向う。何もないはずの荒野には厳重に隠蔽された施設があり、人類を救うためのプロジェクトが秘密裏に遂行されていた。そこでクーパーは地球が娘の世代で滅亡する事を告げられ、第二の地球を探す宇宙機のパイロットとして協力を求められる。子供たちを残しクーパーは宇宙へと旅立つが、宇宙行きに猛烈に反対する娘とは最後まで和解出来ないままの出発だった……

そこからは地球滅亡までの時間との戦いと、主観時間と地球時間との乖離という、「ヤマト×トップをねらえ!」展開になるのは予想の通り。

ノーラン作らしくCGに頼らない特撮シーンが多く、最近の宇宙モノの代表作「ゼロ・グラビティ」と対称的。未知の惑星の描写でも、極寒の惑星は「バットマン・ビギンズ」と同様にアイスランドでの撮影を多用している。だからと言ってCG部に手を抜いている訳ではなく、未知の宇宙、異なる次元は表現法と相まって面白い。次元やブラックホールを描いた映画って、意外と少ない気がするけど、これではみっちり出てくる。

進み方が異なる時間が生み出す人間のすれ違い、葛藤から来るドラマが描かれるが、全体的に話が平坦なのは否めず、まあこういう話なのかなあと思いつつ観ていたのですが、終盤になってヤマト・トップ展開に換えて、別の2作の話になって印象が激変。溢れる涙で鼻水ずるずるに。これ、まさかの「トップをねらえ2! 」と「成恵の世界」展開だよ!

ノーランと言えば理詰めというか頭でっかちな作風という印象あったし、この映画も現にそうだと思うんだけど、最後は力技で決めて、かつこの力技がクる。この力技の鍵がまさにトップ2と成恵で示された鍵なんだよ……。この2作に思い入れがあると、共振現象がすごい。

というわけで、肝心のレビュー部が薄いですが、インターステラーがこの2作+2作であるという以上の事を、自分には語れんのですよ。これらの作品にピンと来た人は、劇場に観に行った方がええですぜ。オススメしますよ。