経緯
「どうして解散するんですか?」が炎上案件として世を賑わせておりますが、小4が作ったと思えないプロの作りに対して、同じくプロたるIT強者が様々突っ込んでいらっしゃいます。
【「どうして解散するんですか」分析】
フォントから分析
【プロの犯行をプロが解説】フォントオタクな4.5Pさんによる「どうして解散するんですか」分析結果。
ドメインから分析
【顛末追記】謎ドメインはwhoisする。それは世界の鉄則…
ソース等の総論として
【顛末追記】小4『どうして解散するの?サイトつくったからおしえて』民主くん『天才少年現る!』→仕込みっぽすぎて炎上 ➡結果NPO運営でした
しかし、ソースを見たり技術的な知見を持たずとも、「あ、これ小学生やったなんて嘘やろ」とは多くの人が直感的に思ったでしょうし、そのクオリティの高さが逆に炎上を加速させた面もあるかもしれません。
ところで、この「どうして解散するんですか?」は、まだ二十歳前後の若者が作ったそうです。そういう若者世代の多数がネットに初めて触れた頃には、高機能ガラケー(ひょっとしたらスマホ)があったでしょうし、YouTubeもSNSもあったでしょう。そういう世代にとっては、「どうして解散するんですか?」くらいリッチでクオリティの高いサイトでないと、「リアル」でなかったのかもしれません。
ですが、90年代後半から2000年代前半にインターネットに触れた方にとっては、「どうして解散するんですか?」は小学生が作ったサイトのイメージからかけ離れていたのではないでしょうか。その世代がイメージする素人製作の個人サイト(というより「ホームページ」)とは、テキストにちょっと装飾しただけの、極めてプアなリソースで作られた貧相なものだったはずです。
奇しくも、ちょうど先ほど、私と同年代で、畏敬するはてなダイアラー・ツイッタラーである、a_park氏と、現在と過去のネットについて、こんなやりとりをしておりました。
(ぇ (ぉ (爆 勢力の衰退と共に、その空白を急速に台頭したハッシュタグが埋めていくWeb文末自分ツッコミの2010年代
— a-park@12/29 東N08a (@a_park) 2014, 11月 25
@dragoner_JP 私たちで90~00年代のインターネットを動態保存していきましょう!!
— a-park@12/29 東N08a (@a_park) 2014, 11月 25
よしやろう(決意)。
製作過程(30分)
やると決めたからにはすぐやろう。
90年代から00年代のサイトは、html直打ちかホームページ・ビルダー的ソフト製作かに決まっている。ここはホームページ・ビルダーで作ろうと決め、早速ググるとJustsystemのページに飛ばされる。えっ、今のホームページ・ビルダーって、日本IBMが提供しているんじゃないの……?
Justsystem提供になっている事に驚きつつ、Justsystemサイトからホームページ・ビルダー19(体験版)をダウンロード。インストールして初めて気付いたが、今どきのホームページ・ビルダーはデフォルトですら比較的リッチなコンテンツで、00年代風テキスト・サイトを作るには、ホームページ・ビルダー・クラシックという別ソフトでやらないといけない仕様になっていた。クラシックか……。
また、モバイル契約していただけのSo-netで、ページ立ち上げの手続きをする。もちろん、設置するアクセスカウンタは、プロバイダ提供のCGIに決まりだ。これも手続きして、すぐに載せる。
そして、全角で"Sorry! Japanese Only!"と書き込んでから、侍魂風にテキストの装飾を行い、トップはそれらしい無料素材の小学生を配置する。これだけで完成。思いついてから30分くらい。
若者よ、これが00年代のリアルだ――。
作ってて胸が痛かったです(小学4年生並の感想
※追記:「どうして解散するんですか?」が文字点滅するようにしたんですが、 点滅タグのBLINKは主要なブラウザで廃止されているので、現在のブラウザでは点滅しないそうです……。俺の90年代を返せ。
【関連】
ネタにしたけど、現行のホームページ・ビルダー19、とても取っ付き易くリッチコンテンツも製作可能で、昔の「いかにも」なサイトを作るのが逆に出来なくなってました。同梱のクラシック版で作りましたよ……。
中身は知りませんが、「新時代の町人文化」という帯にシビレましたので載せます。
0 件のコメント:
コメントを投稿