1948年に創刊された「丸」は、昭和期は旧軍人らの回想・手記などが数多く掲載し、存命の旧軍人が少なくなってきた現在では、陸海空をカバーする総合軍事誌として今に続いております。
ところが、1948年の創刊時点では、潮書房ではなく聯合プレスという出版社から出ていました。1956年4月号から現在の潮書房による発行となり、今に続いています。
じゃあ、潮書房から出る前はどんな感じの雑誌だったんでしょうか。
その頃の紙面はこんな感じでした。
丸 1955年5月号 |
現在との連続性を見出すことのできない記事の中、ただ1つ、表紙の「丸」のロゴだけにかろうじて連続性を見出す事ができます。今のロゴと若干デザイン違うけど。
こんな感じで、創刊時の「丸」はゴシップ記事なども扱う総合雑誌としてのスタートでした。内容はどちらかと言うと、インタビューなどの取材記事が中心です。これが日本の再独立、自衛隊の発足などを経て、旧軍人が手記の発表などをする機運が高まると、軍モノの発表を中心とした方針に転換します。
冒頭でも触れましたが、近年は存命の旧軍人の減少により、戦争体験を伝える記事の割合は少なくなりました。現在の「丸」は、軍事に関連する時事から歴史など、幅広く扱う総合軍事雑誌として転換しつつあり、言わば第二の転換点であるのかもしれません。
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