年末に魔物がたくさん出てきたので進行が色々ヤバかったですが、なんとか冬コミの本が入稿出来ましたのでお知らせ致します。
機動戦闘車の本と告知しましたが、将来装輪戦闘車両ファミリーの本と相成りました。
時間がなかったので、表紙はシンプルイズベスト。
機動戦闘車が将来装輪戦闘車両ファミリーでないとする書籍もありますが、機動戦闘車だってちゃんとファミリーなんです一応、というお話。20ページほどのコピ本のあっさりめ本。頒布価格は決めていませんが、300円以内です。
お品書き
新刊:「将来装輪戦闘車両の一族 そのユルい家族関係」
委託:「艦娘のいちばん長い日・決定版」
夏コミで出した10式本既刊は既に尽きていますので、新刊と委託のみになります。
あと、今回は書店委託・電子化は未定というか、多分やりません。もうちょっと資料集めてボリューム足せたらやると思いますが。
1日目(日)西い09b 『ドラゴニア』(Webカタログ内ページ)
でお待ちしております。
2014年12月25日木曜日
2013年10月18日金曜日
機動戦闘車、岩崎陸将式辞全文
なんか、機動戦闘車について、この人全然人の話聴いてねえんじゃね? という人見かけたので、YouTubeに上げた動画の岩崎陸将スピーチをテキストとして載せておきます。
司会:
機動戦闘車、入場
防衛省技術研究本部、技術開発官、陸上担当
陸将、岩崎親裕より挨拶をさせていただきます。
岩崎陸将:
おはようございます。
技術研究本部技術開発官陸上担当の岩崎であります。
本日は機動戦闘車試作車両の完成に伴う報道公開を計画致しましたところ、防衛記者会、防衛省市ヶ谷記者クラブ、また防衛省関係各社をはじめ、多数ご参加頂きましたことに、まずもって御礼申し上げます。
機動戦闘車は、平成20年度から4段階に分けて試作を実施して参りましたところ、先月末、最終形態の試作車両が完成し、本日の報道公開に至った次第であります。
この報道公開実施にあたり、開発官として一言ご挨拶を申し上げます。
さて、技術研究本部は、昭和27年に保安庁技術研究所として発足以来、現在は防衛省技術研究本部として、防衛技術のフロントランナーたるべく、陸海空自衛隊が使用する広範な装備品等について一元的に研究開発を行っている次第であります。
我が国の戦闘車両を顧みますと、61式戦車を皮切りに、74式戦車、87式偵察警戒車、89式装甲戦闘車、90式戦車、96式装輪装甲車、10式戦車などが開発されてきましたが、
このたび公開致します機動戦闘車は、105ミリ級の砲を搭載した装輪戦闘車両としては、我が国初のものとなり、陸上装備の中で重要な役割を果たすものと期待しております。
この機動戦闘車は戦闘部隊に装備し、多様な事態への対処に、優れた機動力をもって速やかに展開して、敵装甲戦闘車両等を撃破するために開発されました。
このような開発目的の下、大口径火砲の低反動化技術、車両の安定化技術、高剛性・耐弾性を確保した小型軽量車両技術、及び装輪車両に適合した射撃統制機能の適正化技術、の主要な技術的課題を段階的に克服し、この度の試作車両完成に漕ぎ着ける事ができました。
現時点におきまして、この機動戦闘車が世界において最高水準の105ミリ級の砲を搭載した装輪戦闘車両であると自負しております。
機動戦闘車の開発は、本日を1つの節目とするものでありますが、引き続き厳格な試験評価を行うと共に、得られました成果を今後の主要装備の技術開発等に反映させ、不断の進化・発展を図っていく所存であります。
あらためて機動戦闘車の開発成就を期待するものであります。
最後に、本日の報道公開へ多数の皆様がご参加頂きました事に、あらためて感謝致しまして挨拶と致します。
平成25年10月9日、防衛省技術研究本部、技術開発官、陸上担当、陸将岩崎親裕。
どうもありがとうございました。
後でゆっくりご見学下さい。
以上
2013年10月10日木曜日
機動戦闘車のファーストインプレッション
さて、昨日発表された機動戦闘車ですが、基本スペックから実際の動作、さらには自分でペタペタ触って色々と確認することができましたので、ちょっとまとめてみたいと思います。
機動戦闘車の外観について。最初は写真の撮り方考なんで、軍事的なものは薄いですよ。
この写真、原寸大表示可能ですんで、細部見たい方はクリックしてください。但し、ディテールが分かる様に影になって潰れていた部分を部分補正で見えるようにしてあるので、そこいらはノイズ多め。あと、補正の仕事は雑です。
まず、上の写真。斜め前からのカットが一番キマって映る。ただし、かなり鋭角の斜め。
イタリアのチェンタウロのWikiからデータ引っ張ってくると、全長(砲身含む)は8.555mのチェンタウロに対し、機動戦闘車は8.45m。約10センチ機動戦闘車の全長は短いんだが、チェンタウロと較べて砲塔が非常に小さい。横から見ると、のっぺりした印象を与えてしまう。もちろん、車高が低い事は安定に寄与するので良い事だけど、横からの見栄えは良くないので、鋭角で前撮影した方が無難かも。
右斜め後ろから。砲塔後部、車体後部共にハッチあり勘違いしてた。砲塔後部はどうみてもハッチじゃないや。車体の後部は人が入れないこともないけど、アクセス性から考えてメンテナンス用が主眼と推測。動画でもここから人は出てきていない。
で、外観から明らかになるのは、車体高の低さ。これにより、ファミリー化されたとしても、兵員輸送タイプが作られる可能性は低いんじゃないでしょうか。
発表会場では乗員4名以外に乗れない事を惜しむ声・ファミリー化を懸念する声がありましたが、先に装輪装甲車(改)が発表された以上、バッティングする兵員輸送タイプは機動戦闘車ベースでは無いと思われます。第一、これ内部容積きっついと思う。
近々開発されるであろう指揮通信車後継とかも、NBC偵察車ベースの方が向いていると思うし。
105ミリライフル砲。この砲身に空いたマズルブレーキが特徴ですね。マルチポート式のマズルブレーキは、自衛隊では初めてでしょうか。ライフリングに沿って空けられています。よくよく見たら、砲身歪み検知用のミラーから根本まで、サーマルジャケットで覆われているようです。
90式戦車、10式戦車は自動装填装置を搭載していますが、機動戦闘車は手動装填です。重量・容積とトレードオフの結果だそうですが、105mm弾で120mmよりは軽いこと、バコスカ高速で撃つような性格の車両ではない事を考えると妥当と思います。砲塔がすごく小さいですしね。
12.7ミリ重機関銃座。銃自体はありませんが、この銃座、10式と同じみたいですね。銃座の写真だけ集めなきゃ…。
同軸機関銃は7.62mm74式車載機関銃。でも、そろそろ新型欲しい気も……。
砲塔左に車長用パノラマサイト。10式のに似ているが、小さく感じる。10式の光学系はかなり高倍率(いずれ同人誌に書きます)のサイト搭載しているのですが、機動戦闘車は広角寄りなのか。配置は10式と逆で、10式は砲塔右後方にあったのに対し、機動戦闘車は砲塔左前方。
また10式にも見られたミサイル検知用と思しきセンサが砲塔左右正面にある。下で比較してみよう。
同じセンサの様に見えるんだけど、実装方法が全然違う。10式がセンサを砲塔4隅の凸部分に設置しているのに対し、機動戦闘車で確認できたセンサは砲塔前面の2つ。しかも、凹んだ箇所に取り付けてあるんだけど、どういうことだろ、これ。数減らすのはコストカット等で説明付くにしても、センサが凹部分の底にあるのはなんでだろ。ただ、周りのパネルの形状見ても分かるように、試作車両だからか簡単に交換できるようになっているので、量産車でどうなるか不明。単純に、試作時は交換やりやすいからという理由なのかも。
砲塔右には砲手用の固定サイト。これも10式と逆配置で、より小さい気がする。砲手用サイトは、反射光の色から判別して、こちらから見て右にあるものが赤外線、左が可視光センサと思われる。
環境センサー。折りたたまれていたので、外観写真からは分かりづらかったかもしれませんが、10式と同じタレス製のセンサーです。型番も一緒でした。
車体側面を見ると、車体に防弾鋼板と思しき厚さごにょごにょくらいの板がボルトどめされています。追加装甲だと思われますが、ボルトどめや想定される鋼板の重量考えると、ほぼつけっぱなしになっていると思います。輸送条件に応じて、取り外しと言ったところかと推測。
そして砲塔周りの防護。これも10式と同様、砲塔本体に付加する装甲を付けていると考えられる。というか、砲塔本体と付加装甲の境界きっちり見えました。10式よりは付加装甲のスペースが薄い感じです。
それと、発煙弾発射機も砲塔側面に設置してあります。
言うまでもなく8輪のタイヤによる走行ですが、足回りがちらりと見えます。
プレートにピント合って無くてすみません(;´Д`)。ですが、ダイキン工業/三菱重工製の懸架ユニットです。ダイキンというと、油圧関連でしょうから、油気圧サスペンションでしょうか。反動抑制技術を考えると、10式戦車応用のアクティブ懸架の可能性が高いと思われます。
砲塔上面なんですが、かなり念入りにすべり止めがなされています。あまり上面に登れた車両が無いのでなんとも言えんのですが……。
取り付けられているアンテナを確認するのを忘れていたのですが、恐らく10式と同じ東芝製JAT-S33。つまり、アンテナは10式並の通信をする能力が可能ということか。中に何を積むかは別として。
次は、今までの装甲車両にこんな装備あったっけ、ってなものを。
↑こいつです。砲塔後部の両側面についた収納スペースと思わしき専用空間。ある種のユーティリティースペースで偽装網などをここに入れたりするそうです。
中の人を見ると、偵察教導隊。機動戦闘車は新カテゴリの装備とはされていますが、87式偵察警戒車の後継装備としても考えられているのかもしれません。ユーザーとしては、普通科、機甲科も想定されているとのこと。
取り急ぎのファーストインプレッションはここまで。またなにか気づいたことあったら追加でお知らせします(・ω・)ノシ


外観
機動戦闘車の外観について。最初は写真の撮り方考なんで、軍事的なものは薄いですよ。
この写真、原寸大表示可能ですんで、細部見たい方はクリックしてください。但し、ディテールが分かる様に影になって潰れていた部分を部分補正で見えるようにしてあるので、そこいらはノイズ多め。あと、補正の仕事は雑です。
まず、上の写真。斜め前からのカットが一番キマって映る。ただし、かなり鋭角の斜め。
イタリアのチェンタウロのWikiからデータ引っ張ってくると、全長(砲身含む)は8.555mのチェンタウロに対し、機動戦闘車は8.45m。約10センチ機動戦闘車の全長は短いんだが、チェンタウロと較べて砲塔が非常に小さい。横から見ると、のっぺりした印象を与えてしまう。もちろん、車高が低い事は安定に寄与するので良い事だけど、横からの見栄えは良くないので、鋭角で前撮影した方が無難かも。
![]() |
| チェンタウロ3面図 |
右斜め後ろから。
で、外観から明らかになるのは、車体高の低さ。これにより、ファミリー化されたとしても、兵員輸送タイプが作られる可能性は低いんじゃないでしょうか。
発表会場では乗員4名以外に乗れない事を惜しむ声・ファミリー化を懸念する声がありましたが、先に装輪装甲車(改)が発表された以上、バッティングする兵員輸送タイプは機動戦闘車ベースでは無いと思われます。第一、これ内部容積きっついと思う。
近々開発されるであろう指揮通信車後継とかも、NBC偵察車ベースの方が向いていると思うし。
武装
105ミリライフル砲。この砲身に空いたマズルブレーキが特徴ですね。マルチポート式のマズルブレーキは、自衛隊では初めてでしょうか。ライフリングに沿って空けられています。よくよく見たら、砲身歪み検知用のミラーから根本まで、サーマルジャケットで覆われているようです。
90式戦車、10式戦車は自動装填装置を搭載していますが、機動戦闘車は手動装填です。重量・容積とトレードオフの結果だそうですが、105mm弾で120mmよりは軽いこと、バコスカ高速で撃つような性格の車両ではない事を考えると妥当と思います。砲塔がすごく小さいですしね。
12.7ミリ重機関銃座。銃自体はありませんが、この銃座、10式と同じみたいですね。銃座の写真だけ集めなきゃ…。
同軸機関銃は7.62mm74式車載機関銃。でも、そろそろ新型欲しい気も……。
センサ系
砲塔左に車長用パノラマサイト。10式のに似ているが、小さく感じる。10式の光学系はかなり高倍率(いずれ同人誌に書きます)のサイト搭載しているのですが、機動戦闘車は広角寄りなのか。配置は10式と逆で、10式は砲塔右後方にあったのに対し、機動戦闘車は砲塔左前方。
また10式にも見られたミサイル検知用と思しきセンサが砲塔左右正面にある。下で比較してみよう。
![]() |
| 機動戦闘車 ミサイル検知器? |
| 10式戦車 ミサイル検知器 |
砲塔右には砲手用の固定サイト。これも10式と逆配置で、より小さい気がする。砲手用サイトは、反射光の色から判別して、こちらから見て右にあるものが赤外線、左が可視光センサと思われる。
環境センサー。折りたたまれていたので、外観写真からは分かりづらかったかもしれませんが、10式と同じタレス製のセンサーです。型番も一緒でした。
防護力
車体側面を見ると、車体に防弾鋼板と思しき厚さごにょごにょくらいの板がボルトどめされています。追加装甲だと思われますが、ボルトどめや想定される鋼板の重量考えると、ほぼつけっぱなしになっていると思います。輸送条件に応じて、取り外しと言ったところかと推測。
そして砲塔周りの防護。これも10式と同様、砲塔本体に付加する装甲を付けていると考えられる。というか、砲塔本体と付加装甲の境界きっちり見えました。10式よりは付加装甲のスペースが薄い感じです。
それと、発煙弾発射機も砲塔側面に設置してあります。
足回り
言うまでもなく8輪のタイヤによる走行ですが、足回りがちらりと見えます。
プレートにピント合って無くてすみません(;´Д`)。ですが、ダイキン工業/三菱重工製の懸架ユニットです。ダイキンというと、油圧関連でしょうから、油気圧サスペンションでしょうか。反動抑制技術を考えると、10式戦車応用のアクティブ懸架の可能性が高いと思われます。
その他
砲塔上面なんですが、かなり念入りにすべり止めがなされています。あまり上面に登れた車両が無いのでなんとも言えんのですが……。
取り付けられているアンテナを確認するのを忘れていたのですが、恐らく10式と同じ東芝製JAT-S33。つまり、アンテナは10式並の通信をする能力が可能ということか。中に何を積むかは別として。
次は、今までの装甲車両にこんな装備あったっけ、ってなものを。
↑こいつです。砲塔後部の両側面についた収納スペースと思わしき専用空間。ある種のユーティリティースペースで偽装網などをここに入れたりするそうです。
中の人を見ると、偵察教導隊。機動戦闘車は新カテゴリの装備とはされていますが、87式偵察警戒車の後継装備としても考えられているのかもしれません。ユーザーとしては、普通科、機甲科も想定されているとのこと。
取り急ぎのファーストインプレッションはここまで。またなにか気づいたことあったら追加でお知らせします(・ω・)ノシ


2013年10月9日水曜日
機動戦闘車関連動画一覧
機動戦闘車の関連動画一覧です。
初お披露目の瞬間と、記者会見の様子。
ニコ動とYouTubeにあげておりますが、いつも通りYouTubeの方が高画質です。
防衛省公式の機動戦闘車PVです。
こちらはYouTubeに公式版が上がっていますが、アスペクト比がおかしいので、現場で配られていたプレス用DVDの映像を元に修正しました。
既に公式YouTube版を元に修正されている方がいらっしゃいますが、ソースがDVDなのでこっちの方が画質は良いかもだ。
※防衛省で正しいアスペクト比のHD画質動画が出ましたので、SD画質の私のPVの歴史的意義は数時間で終わりを告げたので消しました。
初お披露目の瞬間と、記者会見の様子。
ニコ動とYouTubeにあげておりますが、いつも通りYouTubeの方が高画質です。
防衛省公式の機動戦闘車PVです。
※防衛省で正しいアスペクト比のHD画質動画が出ましたので、SD画質の私のPVの歴史的意義は数時間で終わりを告げたので消しました。
機動戦闘車、記者会見等でわかったことまとめ
ついに開発中の機動戦闘車の試作車が公開されました。
記者会見やその後の質疑応答等で分かったことを、とりあえずまとめてみました。
その他、質疑応答などで明らかになった点。
武装面
Q.74式戦車の砲弾が使えるとのことだが、減装弾ではなく、フル規格という理解で正しいか?
A.74式戦車の砲弾が発射可能。減装薬弾ではない。
Q:自動装填装置は取り付けられないのか?
A.装填は手動装填。重量・容積などのトレードオフで、自動装填装置はない。
Q.OTOメララを搭載すると当初は聞いていたが、なぜ国産砲になったのか?(dragoner注:そんな話あった?)
A.OTOメララを搭載するという話は承知していない。最初から国産。
Q.反動抑制に先進軽量砲で研究されていた電子制御駐退機などを使っているか?
A.従来技術のブラッシュアップによるもので、変わった技術は使っていない。
Q.試作(その2)での契約額上位が、光学機器・センシングメーカーが多い。これは、従来の装甲車両に比して、機動戦闘車では偵察・監視能力を重視しているのか?
A.試作(その2)では、センサ関連の構成要素技術の試験をやったため、光学機器・センシングメーカーの契約額が大きい。
Q.なぜタイヤがミシュランなのか?
A.開発開始時で採用可能なのはミシュランしかなかった。装備化の際は国産も可能になると検討しているが、細部は検討中。
運用面
Q.機動戦闘車は新しいカテゴリに属する装備なのか、あるいは何かの後継なのか?
A.新しいカテゴリの装備と考えている。
Q.輸送面以外で、統合運用を考慮した点はあるか?
A. 運用に関わる面なので、細部についてはお答えできない。
Q.政策評価書で当初機甲科での運用とされていたが、後の政策評価書では「戦闘部隊」に変わっていた。実際の部隊運用はどこになるのか。
A.その時その時の検討によって変わっていた。 戦闘部隊というのは、普通科・機甲科・偵察と理解していて、実際どこに入るかは検討していると承知している。
Q.横幅が2.5mの道交法制限を超えているが、今後の装輪装甲車では道交法を考慮しないのか?
A.大口径火砲を搭載し、安定性確保のために車幅を決めた。今後の開発でどうするかは検討していない。
機動戦闘車試作車公開!
防衛省技術研究本部で開発が進められている、陸上自衛隊向けの新型戦闘車両「機動戦闘車」の試作車が、神奈川県相模原市の防衛省技術研究本部陸上装備研究所で初めて報道陣に公開されました。
機動戦闘車はクローラー(キャタピラ)ではなく、タイヤで走行する装輪装甲車と呼ばれるタイプの装甲車で、路上での高い機動性を持ち、戦車に迫る105ミリライフル砲を搭載し高い火力を持つことが特徴です。輸送性も配慮されており、航空自衛隊で配備が始まっているC-2輸送機で空輸可能。また、現在艤装中のいずも型護衛艦にもランプ(車両用スロープ)を利用して、自走して艦内に搭載可能です。
現在、防衛省・自衛隊では、部隊を迅速に展開する機動展開能力向上を目指しています。大幅な防衛費増額が望めない財政事情の中では、今ある部隊を有効に活用する事が防衛力向上の鍵となります。部隊の機動展開能力を高め、必要な場所に必要な時に、必要な戦力を投入する体制を築くには、陸海空の自衛隊の密接な協働と、円滑な輸送・機動を可能にするシステムを構築する事が重要です。そのためのシステムの構成要素として、機動戦闘車は開発されたと考えられます。
軽量な割に高い火力の機動戦闘車は、戦車が投入されるまでの繋ぎとして、あるいは戦車の投入・輸送が出来ない地域においては限定的に戦車の様な運用がされると考えられます。現在、中国は軽量戦闘車両の開発に力を入れており、03式空挺歩兵戦闘車、05式水陸両用戦車、09式装輪歩兵戦闘車といった、多彩な車両を開発していますが、特に09式装輪歩兵戦闘車は装輪式で大口径砲を搭載する型もあり、機動戦闘車に近い性格を持つ装備です。
昨今、島嶼部を巡る問題が盛んに報道されていますが、仮に島嶼部で武力衝突が発生した場合、展開能力に優れた戦闘車両が双方で先陣を切ると考えられます。防衛省の運用構想図でも島嶼部での戦闘が強調されており、こちらも展開力に優れた機動戦闘車が真っ先に派遣されると考えられますので、同じ様な戦闘車両同士で戦闘が発生する事になるでしょう。
さらには都市部での対ゲリラ・特殊部隊との戦闘も考慮されています。都市部では普通科部隊(歩兵部隊)との協働が重要で、建物を制圧する隊員を屋外から支援する能力が求められます。また、都市部での戦闘で従来有効だと考えられていた小中口径の機関砲による攻撃が、弾の貫通力が高いために意図しない場所に被害を及ぼしてしまう例がイラク戦争で報告されている反面、大口径砲の砲弾は大きな爆発こそしますが、貫通力の低い破片は屋内に留まる事が多いため、意図しない場所への付帯被害を防ぐのに向いているとされています。
機動戦闘車の総開発経費は173億円と見積もられており、実車試験を経て、平成27年度に開発が完了の予定です。部隊配備はもうちょっと先になりますね。
【速報版のため、随時更新します】
機動戦闘車はクローラー(キャタピラ)ではなく、タイヤで走行する装輪装甲車と呼ばれるタイプの装甲車で、路上での高い機動性を持ち、戦車に迫る105ミリライフル砲を搭載し高い火力を持つことが特徴です。輸送性も配慮されており、航空自衛隊で配備が始まっているC-2輸送機で空輸可能。また、現在艤装中のいずも型護衛艦にもランプ(車両用スロープ)を利用して、自走して艦内に搭載可能です。
現在、防衛省・自衛隊では、部隊を迅速に展開する機動展開能力向上を目指しています。大幅な防衛費増額が望めない財政事情の中では、今ある部隊を有効に活用する事が防衛力向上の鍵となります。部隊の機動展開能力を高め、必要な場所に必要な時に、必要な戦力を投入する体制を築くには、陸海空の自衛隊の密接な協働と、円滑な輸送・機動を可能にするシステムを構築する事が重要です。そのためのシステムの構成要素として、機動戦闘車は開発されたと考えられます。
軽量な割に高い火力の機動戦闘車は、戦車が投入されるまでの繋ぎとして、あるいは戦車の投入・輸送が出来ない地域においては限定的に戦車の様な運用がされると考えられます。現在、中国は軽量戦闘車両の開発に力を入れており、03式空挺歩兵戦闘車、05式水陸両用戦車、09式装輪歩兵戦闘車といった、多彩な車両を開発していますが、特に09式装輪歩兵戦闘車は装輪式で大口径砲を搭載する型もあり、機動戦闘車に近い性格を持つ装備です。
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| 中国軍の09式装輪歩兵戦闘車 |
さらには都市部での対ゲリラ・特殊部隊との戦闘も考慮されています。都市部では普通科部隊(歩兵部隊)との協働が重要で、建物を制圧する隊員を屋外から支援する能力が求められます。また、都市部での戦闘で従来有効だと考えられていた小中口径の機関砲による攻撃が、弾の貫通力が高いために意図しない場所に被害を及ぼしてしまう例がイラク戦争で報告されている反面、大口径砲の砲弾は大きな爆発こそしますが、貫通力の低い破片は屋内に留まる事が多いため、意図しない場所への付帯被害を防ぐのに向いているとされています。
機動戦闘車の総開発経費は173億円と見積もられており、実車試験を経て、平成27年度に開発が完了の予定です。部隊配備はもうちょっと先になりますね。
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| 意味深 |
【速報版のため、随時更新します】
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