連休2日目は第1空挺団の訓練降下始めに行って参りました。
訓練降下始めとは、元々1969年に空挺団の部内行事である「開傘祈願祭」としてスタートし、それが1974年より一般公開され、1976年からは防衛庁長官臨席の行事にまで発展した行事だそうです。都内に近い習志野演習場にて実施される為、非常に人気があるイベントとしても知られています。
今回、私は寝坊で良い場所も取れずに会場の隅っこにいたため、撮影に支障を来した上、会場アナウンスをまるで聴き取れず、訓練の進行・段どりが全然分かりませんでした。よって、動画や写真の解説は相当怪しいので話し半分ということで。
まずは当日アップしました動画です。
訓練の開始少し前から撮影し、模擬戦の終了までを撮影・収録しました。撮影場所が悪かった上、ほぼ最大ズームで撮り続けたのでブレが本当に酷くて……。いつもはろくに編集せずにエンコードしてアップするだけなのですが、今回は映像の拙さを少しでも補おうと編集と字幕はそれなりにしてみました。
コメントでもご指摘を受けましたが、ビデオカメラのシャッタースピードが速かったせいでOH-1のローターが止まって見えます。遅くすればスピーディーに見えて見栄えがするのですが、これも今後に役立てたいと思います。ただ、OH-1や他のヘリを見ていると、ローターの回転スピードの違いが判り易く見えるので、これはこれで面白いと思いました。
ビデオが主体だったので写真は少ないですが、以下にちょいと。
航空自衛隊の国産輸送機C-1。後継機C-2が飛ぶ日はいつの日か……
動画で構築の様子を撮影しましたが、普通科火力の要たる迫撃砲。偽装ネットの張り方が判ったのは収穫でした。動画の8分20秒あたりにありますので、興味のある方はどうぞ。
73式小型トラックの古い奴ですかね、これは。M2重機関銃を積んでおります。
訓練後半。炎上する演習場とその付近で伏せる隊員。手前に置いてあるのは87式対戦車誘導弾の発射筒でしょうか。
少し視野を広くした写真。煙が凄いです。
陽炎の奥に89式装甲戦闘車が。
01式軽対戦車誘導弾の発射筒が転がっています。伏せで小銃付属のバイポットを使用している隊員が多いことが分かります。陸上自衛隊の特徴の一つですね。
訓練終了後。真ん中の人、相当重いだろうなあ……。ご苦労様です。
BMD防衛の要、第1高射群第1高射隊のPAC-3のランチャーです。説明されていた隊員は航空自衛隊独自の迷彩服でしたのですぐに分かりますよね。
話題の内張り。これは軽装甲機動車です。同一の内張りが車内の全面に張られていました。もっとも、耐破片用というより緩衝材のようです。
軽装甲機動車のドアです。ドアの素材とは別に内側に鋼板が張られているのが分かります。弾丸貫徹力は様々な状況によって変化するので一概に言えませんが、M1ライフルで7.62mmM2弾を売った場合、距離100mで3.2mm鋼板を3枚貫徹するとのこと(古いデータですみません)。この厚さで防弾鋼であることを考えますと、少なくとも小銃弾に対する防護は充分ではないでしょうか。(小銃弾で簡単に抜けると主張する人もいるので、とりあえず書いてみました)
軽装甲機動車の内張り。感じからして緩衝材とは思うのですが、見返すとかなりの範囲で貼られているんですよね……。緩衝材ならもっと別なものもあるように思うし……
返信削除はじめまして。
返信削除スティールコア・ブレットの実射テストのページですが、7.62mmNATO弾の15mm厚鉄板の実射動画があったので見てみて下さい。
ttp://www103.sakura.ne.jp/~taka25th/newpage693b.htm
uziさま
返信削除初めまして。コメントありがとうございます。ご返事が遅れ、申し訳ありません。
教えていただいたページ、拝見いたしました。こういった日本で簡単にできない実験をやられる方がいらっしゃるのは大変ありがたいことです。
7.62mmNATO弾でも15mm鋼板をスポスポ貫通してしまうんですね……。鋼板がどういったものかによるとも思いますが、興味深いです。これは30mという至近で行われていますが、7.62mm減装弾(要は64式小銃だとは思うのですが)のデータですと、射距離130mが9mm鋼板の貫通の限界距離だそうです。
情報頂き、ありがとうございました。
はじめまして。
返信削除>73式小型トラックの古い奴
新しい方ですね(パジェロベース)
しかもホイールが黒色だから平成17年度納入車以降でしょう。
平成14年度納入車から名称が1/2tトラックに変わってるから、厳密に言うと73式小型トラックではないw
>ドアの素材とは別に内側に鋼板が張られているのが分かります。
1枚鋼板だよ。しかも、防弾鋼板(BK)よりも性能のいい奴
ドアは側面(後面)と一体で形成され、それを切り出す工法が使われてるんです。
たから、曲面が寸分の狂いなく一致する。
そのままだと車体とのスキマが出来るから、車体側にドアを受ける部品を溶接し、ドア周りにはスキマ埋めの部品を取り付けてある。
ちなみに、中東で使われた車両は側面防弾ガラスを除けば国内と同じ仕様
WAPCは内張りに付加装甲つけたけど。
>7.62mmNATO弾でも15mm鋼板をスポスポ貫通
軟式鋼板でしょ?少なくとも、小火器対処用の防弾鋼板でないのは明白
貫徹口の花弁が前後に綺麗に出すぎ。
actさま
返信削除コメントありがとうございます。お返事が遅れ、申し訳ありません。
>新しい方ですね(パジェロベース)
かなり自信が無かったのですが、新しい方でしたか。ご指摘ありがとうございます。
>ドアは側面(後面)と一体で形成され、それを切り出す工法が使われてるんです。
そういう工法だったんですね。縁をみて、分離しているから外板と内板に分かれているものと思っていました。防弾鋼板という言い方も間違いでしたね。あれ、民生の高張力鋼に手を加えたものでしたか。
>軟式鋼板でしょ?
それは全く同意します。
工法については大変勉強になりました。ご指摘、誠にありがとうございます。