2008年11月12日水曜日

平成20年 防衛省技術研究本部研究発表会 特別セッション「新戦車」要旨



取り急ぎ、ノートに書いた要旨を挙げてみます。


覚書でもありますので、判りにくいですがご容赦ください。





概要


概要は基本的には今年2月のプレスリリースと同様なので、気になったとこだけを箇条書きで。


・トランスミッションの性能向上。90式の半分の旋回半径。


・90式は基幹連隊指揮統制システムへ組み込まれるが、TK-Xは更に戦車相互の情報共有が可能。自己位置評定のみではない。


・技術の進歩に合わせ、装甲のモジュール交換可能。被弾後の交換も可。


・全備重量44トン。(一部報道にあった全備重量48トン説はやっぱガセなのか?)


・比較としてM1A2のモニタも表示。ほぼ同様のものらしい。





シミュレーション技術の活用


・ハードウェア・イン・ザ・ループ・シミュレーション(HILS)


  →数学モデルのシミュレーションを実際のハードウェアに置き換えて、シミュレーション結果を反映しつつ、コンポーネントを組み上げていく。


・現有(90式戦車)のモデルを作成、及び修正。HILSによる試験データの反映を繰り返す。


(例)モデル2(90式ベース) → 砲部 → モデル3 → 車体 → モデル4 → 車体システム と言った具合で、結果を反映させつつシミュレートして組み立てていく。


・車体、動力等の各試験装置は別棟にあり、それらを光ファイバーで結び、一つの車両システムとしてシミュレートして試験を行う。


・人間、ハードウェアを含んだ形のシミュレーション。


・不整地(上富良野、北海道大演習場等)がモデル化されており、仮想環境上で試験できる。


・逐次、試作品を仮想的に組み立てられる。


・新戦車以降の戦闘車両の開発にも応用(装輪戦闘車はまず96式のモデル化から始めているらしい)





技術試験


・戦闘車両システム研究室が主体となり、弾道技術研究部と機動技術研究部の協力を得るなど、技術研究本部の総力を挙げて行っている。


・総務課らが膨大な事務処理を行ってくれたことへの謝意。


・陸戦の王者戦車の3要素、火力・機動力・防護力に情報力を加えた試験を実施。


・火力試験:下北試験場、陸自演習場、民間企業の施設(神岡の洞窟内にある)で実施。


・機動力:陸上装備研究所、札幌試験場、陸自演習場で実施。


     防衛省規格に定める試験方法にて実施。


     俊敏性を重視した試験を行う。90式以上のとんでもない制動を行っている様子の写真表示。


・防護力:下北試験場、陸自演習場、民間施設で実施。


     モジュール装甲についても試験。


・C4I2:指揮・統制・通信・コンピュータ・情報・相互運用性について試験。


    陸上装備研究所、札幌試験場、陸自演習場にて実施。


    HILSを活用した試験も。


・現在:小隊4両編成による総合試験を実施。