先の夏コミにて領布しました「10式戦車へのプレリュード(準備号)」ですが、DLsiteにて配信を開始しました。夏コミ版との違いは、カラーである点と一点修正で、420円となります。
下記リンクより購入ページに飛べます。
10式戦車へのプレリュード(準備号)
2012年8月8日水曜日
夏コミのご案内【11日追記!】
コミックマーケット82にサークル参加致します。
初のサークル参加です!
【新刊】
「10式戦車へのプレリュード (準備号)―自衛隊の将来戦像と戦車」
コピー本、17ページ。1部200円。
内容は10式戦車開発と将来戦についての本……の準備号になります。
完成版は冬にオフセで出したいなあ……。
カタログにて予告していた魔法少女本は落ちました。誠に申し訳ありません。
【新刊サンプル】
初のサークル参加です!
【新刊】
「10式戦車へのプレリュード (準備号)―自衛隊の将来戦像と戦車」
コピー本、17ページ。1部200円。
内容は10式戦車開発と将来戦についての本……の準備号になります。
完成版は冬にオフセで出したいなあ……。
カタログにて予告していた魔法少女本は落ちました。誠に申し訳ありません。
【新刊サンプル】
【委託本】
政治ボードゲーム 「The Nagata-cho」
糸畑要氏による政治ボードゲームをご縁があって、委託販売することになりました。
本ゲームの詳細はこちら → ゲーム「The Nagata-cho」ができるまで
(追加!)
「蝉丸Pのつれづれ仏教講座」の脚注を担当されたm.tokuoka氏によるボードゲーム!
コミケ1日目では2時間で完売したものを委託販売させて頂くことになりました!
ゲームの詳細はこちらをご参照下さい → 「Demokratie」
(追加!)
人狼クローン「Demokratie」(通称ヒトラー人狼)
「蝉丸Pのつれづれ仏教講座」の脚注を担当されたm.tokuoka氏によるボードゲーム!
コミケ1日目では2時間で完売したものを委託販売させて頂くことになりました!
ゲームの詳細はこちらをご参照下さい → 「Demokratie」
委託の2つのゲームはセット販売で1000円です!
どうぞよろしくお願いいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
【サークル】
”MaHo設計局” 3日目 西館 "に05b"でお待ちしております。
2012年7月23日月曜日
MacBook Pro 13インチ(2011 Early)のファン清掃
軍事ネタじゃないんですが、MacBook Proのファンから異音がしたので掃除をしようと、掃除法を色々ネットで検索してみたものの見つからなかったので、えいや!と手探りでファンを外してみました。その備忘録。ファンの取り外し等、分解行為は保証の対象外となりますので、当然ながら自己責任でお願いします。
MacBook Proの裏面パネルの外し方は、下記アップル公式の説明をご覧ください。
http://support.apple.com/kb/HT1270?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP#link1
パネルを外しますと、排気口側中央にファンが見えます。ファンは黄色い丸で示した箇所3点で、トルクスネジで固定されています。
見難い写真ですが、トルクスネジは長いのが1本、短いのが2本あります。どのネジをどこで使用するか、場所を記憶して下さい。
右下にある細い電源コードに気をつけて取り外します。一年使ったわりには、あまりゴミは溜まっていませんでしたが、シリカゲルの玉が一つ入っていました。どうもこれが異音の原因のようです。取り除いて、今までの逆で再組立。
特に問題もなく分解清掃ができましたので、MacBook Proのファンの冷却性能が落ちた、異音がするなどありましたら、分解清掃で回復するかもしれません。
MacBook Proの裏面パネルの外し方は、下記アップル公式の説明をご覧ください。
http://support.apple.com/kb/HT1270?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP#link1
パネルを外しますと、排気口側中央にファンが見えます。ファンは黄色い丸で示した箇所3点で、トルクスネジで固定されています。
見難い写真ですが、トルクスネジは長いのが1本、短いのが2本あります。どのネジをどこで使用するか、場所を記憶して下さい。
右下にある細い電源コードに気をつけて取り外します。一年使ったわりには、あまりゴミは溜まっていませんでしたが、シリカゲルの玉が一つ入っていました。どうもこれが異音の原因のようです。取り除いて、今までの逆で再組立。
特に問題もなく分解清掃ができましたので、MacBook Proのファンの冷却性能が落ちた、異音がするなどありましたら、分解清掃で回復するかもしれません。
2012年7月13日金曜日
2012年6月7日木曜日
インド海軍艦艇公開レポート
6月5日から9日にかけて、親善目的でインド海軍の艦艇4隻が横須賀に来航しています。7日に一般公開がなされましたので、お邪魔してきました。
来航した艦艇は以下の4隻です。
駆逐艦「ラナ」(INS RANA D52)
艦長 海軍大佐 ケー・エー・ボパンナ(CAPT K A BOPANNA)
旧ソ連で建造されたラージプート級駆逐艦の2番艦です。(Wikipediaページ)
むせ返るほどのソ連臭がする艦です。冷戦まっただ中の80年代に建造された艦ですので、ソ連海軍のエッセンスがこれでもかというほど濃縮されています。
さらに近づくともっとスゴイ。もうこの電子の要塞というか、悪魔の城というか、これでもかというゴテゴテ感が昨今のスッキリした艦に慣れてしまった身にはソ連リアリティショックに襲われますね。
後部もゴテゴテ感がスゴイ。
艦上のインド軍警備。
補給艦「シャクティ」(INS SHAKTI A57)
艦長 海軍大佐 ラヴィ・マルホトラ(CAPT RAVI MALHOTRA)
イタリアで建造されたディーパク級補給艦の2番艦で、昨年就役したばかりの新鋭艦です。今回の一般公開で乗船可能な2隻のうちの1隻です。(Wikipediaページ)
むせ返るソ連臭のラナとは打って変わって、メイド・イン・イタリーの新鋭補給艦シャクティです。艦内の撮影は禁止されているので様子はお届けできませんが、新鋭艦だけあって設備も充実しており、特に医療区画は病院のそれと同じで大変衛生的で、医療区画のX線室には、富士フィルム製のX線診断装置のFCR XL-2が置いてありました。歯科治療室も普通の歯医者の設備と全く同じで、兵站能力に力を入れていることが分かります。
ブリッジは今まで見てきた軍艦の中で最も広く、設備も真新しいものばかりでした。インド海軍らしく、積んでいる機器の国籍は様々で、艦内電話にはパナソニックのデジタルコードレスホンや、Cisco7940G等様々な機種があり、航海機器の中には日本無線のナブテックス受信機のNCR-733がありました。色々な機器を見ると、かなりWindowsベースのものが入っており、COTS化が進んでいる印象でした。
艦内の撮影は禁止でしたが、珍しいものがいくつかあり、許可を得て撮影させて頂きました。
フリゲート「シヴァリク」(INS SHIVALIK F47)
艦長 海軍大佐 ラジェシュ・ペンハルカル(CAPT RAJESH PENDHARKAR)
シヴァリク級フリーゲートの1番艦で、これもまた2010年就役の新しいフネです。一般公開で乗船可能な2隻のうちのもう1隻です。(Wikipediaページ)
シヴァリク(右)。左は先のラナ。比較すると、シヴァリクの方が西側ナイズされた外観であることはよく分かります。インド国産の対艦ミサイルに、ロシアの艦対空ミサイル、イタリアの砲と武装が多国籍すぎて、どうやってインテグレートしたのか不思議なフネです。
艤装を見ると、とにかく多国籍です。
ヘリ格納庫です。2機搭載可能ですが、閉まっていて搭載ヘリは確認できませんでした。
ヘリ格納庫前で配っていたお菓子を貰う。普通に美味しかったです。
シヴァリク艦上で警備にあたっているインド軍兵士。持っている小銃は、AK-47をベースにインドが開発したINSAS(Indian Small Arms System) 。AKだけでなく、色んな銃の影響を受けている様子が感じられました。
コルベット「カルムク」(INS KARMUK P64)
艦長 海軍中佐 ヴィヴェク・ダヒヤ(CDR VIVEK DAHIYA)
コーラ級コルベットの4番艦です。(Wikipediaページ)
これだけは離れたところにあったのでズーム撮影。
今回の一般公開では、とにかく多種多様なフネが特徴のインド海軍を味合うにはうってつけでした。旧ソ連製からイタリア製まで、近年のインド海軍の変遷過程を見ているようで、なかなか日本では味わえません。昔、デリー級駆逐艦は見たことがあるのですが、装備がだんだんとヨーロッパ。もしくは国産よりにシフトしつつあるように感じました。
訪日最終日の6月9日には日印共同訓練も実施されることになっており、インドに売り込みが予定されているUS-2救難飛行艇も参加する予定です。売れるといいなあ。
来航した艦艇は以下の4隻です。駆逐艦「ラナ」(INS RANA D52)
艦長 海軍大佐 ケー・エー・ボパンナ(CAPT K A BOPANNA)
旧ソ連で建造されたラージプート級駆逐艦の2番艦です。(Wikipediaページ)
むせ返るほどのソ連臭がする艦です。冷戦まっただ中の80年代に建造された艦ですので、ソ連海軍のエッセンスがこれでもかというほど濃縮されています。
さらに近づくともっとスゴイ。もうこの電子の要塞というか、悪魔の城というか、これでもかというゴテゴテ感が昨今のスッキリした艦に慣れてしまった身にはソ連リアリティショックに襲われますね。
後部もゴテゴテ感がスゴイ。
艦上のインド軍警備。
補給艦「シャクティ」(INS SHAKTI A57)
艦長 海軍大佐 ラヴィ・マルホトラ(CAPT RAVI MALHOTRA)
イタリアで建造されたディーパク級補給艦の2番艦で、昨年就役したばかりの新鋭艦です。今回の一般公開で乗船可能な2隻のうちの1隻です。(Wikipediaページ)
むせ返るソ連臭のラナとは打って変わって、メイド・イン・イタリーの新鋭補給艦シャクティです。艦内の撮影は禁止されているので様子はお届けできませんが、新鋭艦だけあって設備も充実しており、特に医療区画は病院のそれと同じで大変衛生的で、医療区画のX線室には、富士フィルム製のX線診断装置のFCR XL-2が置いてありました。歯科治療室も普通の歯医者の設備と全く同じで、兵站能力に力を入れていることが分かります。
ブリッジは今まで見てきた軍艦の中で最も広く、設備も真新しいものばかりでした。インド海軍らしく、積んでいる機器の国籍は様々で、艦内電話にはパナソニックのデジタルコードレスホンや、Cisco7940G等様々な機種があり、航海機器の中には日本無線のナブテックス受信機のNCR-733がありました。色々な機器を見ると、かなりWindowsベースのものが入っており、COTS化が進んでいる印象でした。
艦内の撮影は禁止でしたが、珍しいものがいくつかあり、許可を得て撮影させて頂きました。
機微情報の取り扱いには注意、というポスター。
「インド人を右に」
甲板(撮影OK)にあった機関銃。相当古い型式の機関銃みたいですけど、詳細不明。
フリゲート「シヴァリク」(INS SHIVALIK F47)
艦長 海軍大佐 ラジェシュ・ペンハルカル(CAPT RAJESH PENDHARKAR)
シヴァリク級フリーゲートの1番艦で、これもまた2010年就役の新しいフネです。一般公開で乗船可能な2隻のうちのもう1隻です。(Wikipediaページ)
シヴァリク(右)。左は先のラナ。比較すると、シヴァリクの方が西側ナイズされた外観であることはよく分かります。インド国産の対艦ミサイルに、ロシアの艦対空ミサイル、イタリアの砲と武装が多国籍すぎて、どうやってインテグレートしたのか不思議なフネです。
艤装を見ると、とにかく多国籍です。
ヘリ格納庫です。2機搭載可能ですが、閉まっていて搭載ヘリは確認できませんでした。
ヘリ格納庫前で配っていたお菓子を貰う。普通に美味しかったです。
シヴァリク艦上で警備にあたっているインド軍兵士。持っている小銃は、AK-47をベースにインドが開発したINSAS(Indian Small Arms System) 。AKだけでなく、色んな銃の影響を受けている様子が感じられました。
コルベット「カルムク」(INS KARMUK P64)
艦長 海軍中佐 ヴィヴェク・ダヒヤ(CDR VIVEK DAHIYA)
コーラ級コルベットの4番艦です。(Wikipediaページ)
これだけは離れたところにあったのでズーム撮影。
今回の一般公開では、とにかく多種多様なフネが特徴のインド海軍を味合うにはうってつけでした。旧ソ連製からイタリア製まで、近年のインド海軍の変遷過程を見ているようで、なかなか日本では味わえません。昔、デリー級駆逐艦は見たことがあるのですが、装備がだんだんとヨーロッパ。もしくは国産よりにシフトしつつあるように感じました。
訪日最終日の6月9日には日印共同訓練も実施されることになっており、インドに売り込みが予定されているUS-2救難飛行艇も参加する予定です。売れるといいなあ。
2012年4月22日日曜日
書評:秦郁彦『陰謀史観』(新潮新書)
長い間放置プレイ状態で、Bloggerに移転後もなーんにもしていなかった当ブログでありますが、「週刊オブイェクト」が再開されたので、こっちもそろそろ動かなきゃいかんのかなあ、と思いつつも長い文章書くの嫌だなあ一生楽して生きたいなあ働きたくないでござるなどと、妄言スパイラルに陥る前に、じゃあ最近読んだ本でもレビュー&紹介するか、と思い立ったので早速実行するのです。
最初の書評はこちらです。
秦郁彦先生の近著、『陰謀史観(新潮新書)』です。
秦郁彦先生と言えば、右に真珠湾ルーズベルト陰謀説があれば誌上で批判し、左で家永三郎が日和ったら「変節組」とdisり、海外で根拠レスな昭和天皇dis番組が作られようとすると手紙を出して大幅修正させ、自身が癌に罹ると『病気の日本近代史』なんて本を上梓したりと、政治思想や洋の東西、人間非人間に関わらず戦い続ける日本近現代史の論客でありますが、80歳にもなろうという現在もなおその闘魂は健在なようで、今回は「陰謀史観」にターゲットを絞り、そのものズバリな本を出してきました。
『陰謀史観』は全5章から構成されており、新書という形態もあってか、ベストセラー『昭和史の謎を追う』 等の既刊でも取り上げられていた、田中上奏文や真珠湾ルーズベルト陰謀説等が語られ、秦郁彦著作を読んできた人にとっては既知の内容も多く含まれます。
また、帯には「東京裁判、コミンテルン、CIA、フリーメーソン」なんて書かれていますが、CIA・フリーメーソンは第五章で駆け足的に触れられている程度であり、取り上げているのも幕末以降の近現代史的内容なので、総論的な「陰謀史観」として期待していると肩透かし喰らうと思います。読むにあたっては、以上の点を注意して下さい。
本書では、中西輝政、渡部昇一、西尾幹二、江藤淳、藤原正彦、小堀桂一郎、田母神俊雄と言った右派論陣を俎上に載せ、中西以外の全員は「歴史の専門外のアマチュアの論客」であると断じ、また「彼らがこの種の「正論」を引っさげ、アメリカへ出かけて論戦しようと試みた形跡はなく、日本人の一部有志に訴える「国内消費用」の自慰的言論に終始した」(138頁)、とかバッサリ切り捨てているあたりがいかにも秦節でありますが、本全体では個別の陰謀史観単体を扱うのではなく、当時の風聞、ペーパープラン、電文等の諸々の情報から、陰謀論を生み出す背景的なものの説明に、特に前半は多くを割かれています。そういった意味では小ネタ満載ではあるのですが、いかんせんまとまりに欠けるのではないか? とは思うものの、対峙する陰謀史観が、かなり細々とした状況証拠や推測を元に構築されているので、これは致し方のないことかなあ、などと思うのです。あと、80頁で「連合艦隊旗艦大和」なんて出てきますが、これ長門の間違いでしょう。話の本筋に影響与えないレベルのミスですが、やっぱ気になったので一応。
実を言うと、陰謀史観モノとしては、ちょっと期待が外れた感があったのですが、陰謀史観とは違うところで考えさせるところが幾つかありました。
一章から二章にかけて、日露戦争前後から真珠湾攻撃までに日米両国で官民様々なレベルで相当数行われていた日米戦シミュレーションが紹介されているのですが、これが当時萌芽しつつあった地政学と結びつくことで、日米双方に必戦論が醸成されてしまい、最後には本当の戦争になってしまったのではないか、という疑問を呈しているところです。この指摘は自分には結構考えさせるところがあって、個人の行動から国家の意思決定まで、かなりの部分が長年の空想から生じた強迫観念で行われるのではないかと、根拠レスながら思ってしまうだけの何かがあります。ここいら、今後とも考えていきたいとこです。
本書、今までの秦郁彦著作を「陰謀史観」をターゲットにして再編した、と言ったところが妥当かと思いますが、近年の田母神論文等を巡る論争(学術的にはまるで相手にされていないが)の論旨や論拠、その問題点を知る上でのブックレットとしては有用なものと思います。秦本を読んでいない人にこそオススメしたいとこですね。
おすすめ度:★★★★
(五段階評価)
最初の書評はこちらです。
秦郁彦先生の近著、『陰謀史観(新潮新書)』です。
秦郁彦先生と言えば、右に真珠湾ルーズベルト陰謀説があれば誌上で批判し、左で家永三郎が日和ったら「変節組」とdisり、海外で根拠レスな昭和天皇dis番組が作られようとすると手紙を出して大幅修正させ、自身が癌に罹ると『病気の日本近代史』なんて本を上梓したりと、政治思想や洋の東西、人間非人間に関わらず戦い続ける日本近現代史の論客でありますが、80歳にもなろうという現在もなおその闘魂は健在なようで、今回は「陰謀史観」にターゲットを絞り、そのものズバリな本を出してきました。
『陰謀史観』は全5章から構成されており、新書という形態もあってか、ベストセラー『昭和史の謎を追う』 等の既刊でも取り上げられていた、田中上奏文や真珠湾ルーズベルト陰謀説等が語られ、秦郁彦著作を読んできた人にとっては既知の内容も多く含まれます。
また、帯には「東京裁判、コミンテルン、CIA、フリーメーソン」なんて書かれていますが、CIA・フリーメーソンは第五章で駆け足的に触れられている程度であり、取り上げているのも幕末以降の近現代史的内容なので、総論的な「陰謀史観」として期待していると肩透かし喰らうと思います。読むにあたっては、以上の点を注意して下さい。
本書では、中西輝政、渡部昇一、西尾幹二、江藤淳、藤原正彦、小堀桂一郎、田母神俊雄と言った右派論陣を俎上に載せ、中西以外の全員は「歴史の専門外のアマチュアの論客」であると断じ、また「彼らがこの種の「正論」を引っさげ、アメリカへ出かけて論戦しようと試みた形跡はなく、日本人の一部有志に訴える「国内消費用」の自慰的言論に終始した」(138頁)、とかバッサリ切り捨てているあたりがいかにも秦節でありますが、本全体では個別の陰謀史観単体を扱うのではなく、当時の風聞、ペーパープラン、電文等の諸々の情報から、陰謀論を生み出す背景的なものの説明に、特に前半は多くを割かれています。そういった意味では小ネタ満載ではあるのですが、いかんせんまとまりに欠けるのではないか? とは思うものの、対峙する陰謀史観が、かなり細々とした状況証拠や推測を元に構築されているので、これは致し方のないことかなあ、などと思うのです。あと、80頁で「連合艦隊旗艦大和」なんて出てきますが、これ長門の間違いでしょう。話の本筋に影響与えないレベルのミスですが、やっぱ気になったので一応。
実を言うと、陰謀史観モノとしては、ちょっと期待が外れた感があったのですが、陰謀史観とは違うところで考えさせるところが幾つかありました。
一章から二章にかけて、日露戦争前後から真珠湾攻撃までに日米両国で官民様々なレベルで相当数行われていた日米戦シミュレーションが紹介されているのですが、これが当時萌芽しつつあった地政学と結びつくことで、日米双方に必戦論が醸成されてしまい、最後には本当の戦争になってしまったのではないか、という疑問を呈しているところです。この指摘は自分には結構考えさせるところがあって、個人の行動から国家の意思決定まで、かなりの部分が長年の空想から生じた強迫観念で行われるのではないかと、根拠レスながら思ってしまうだけの何かがあります。ここいら、今後とも考えていきたいとこです。
本書、今までの秦郁彦著作を「陰謀史観」をターゲットにして再編した、と言ったところが妥当かと思いますが、近年の田母神論文等を巡る論争(学術的にはまるで相手にされていないが)の論旨や論拠、その問題点を知る上でのブックレットとしては有用なものと思います。秦本を読んでいない人にこそオススメしたいとこですね。
おすすめ度:★★★★
(五段階評価)
2011年11月10日木曜日
防衛技術シンポジウム2011 「P-1哨戒機 ソノブイ」
昨日に続いて技本の東日本大震災における支援についての記事をアップしようとしたのですが、ちょっとまとめるのに時間がかかりそうなので、先に展示品の中から目についたものをご紹介します。
P-1哨戒機開発に併せて作られたソノブイ

まずは、P-1哨戒機開発に併せて開発されたソノブイです。お話を伺った所、このソノブイは4種類あり、潜水艦の音響を探知するパッシブ・ソナーと、自ら音を発して反射音を調べるアクティブ・ソナーが、それぞれ二本ずつ(デジタル式、アナログ式)あるそうです。特徴としては従来のソノブイと違って哨戒機との通信はデジタル式であり、また従来のP-3Cでも使用できるアナログ式も存在するとのことでした。

表示部を拡大してみると、通信帯やチャンネル、深度の選択表示等が窺えます。また、自沈時間を30分から6時間の間で調整できるとのことでした。
また、先程P-3Cでも使えると記述しましたが、格納時のソノブイの大きさは従来のものと同一で、P-3Cからも投下可能です。
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