2009年11月11日水曜日

防衛技術シンポジウム2009 「技本版偵察ソフトボール」



 年に1度、防衛省技術研究本部の研究成果を広く一般に紹介する防衛技術シンポジウムに今年も行って参りました。


 新戦車についての発表があった昨年、P-X・C-Xについての発表があった一昨年と比べ、単体の装備品で大きく注目されるものはありませんでしたが、新たな試みとして大学・工専での研究成果の発表がなされる等、産官学での将来技術研究を防衛技術に生かす事についてフォーカスが当てられています。そのことは、開会の辞における佐々木技術研究本部長も触れており、シンポジウムの副題「将来技術との融合を目指して」にはそのような意味合いも込められているとのことです。


 シンポジウムでの展示・発表につきまして、当ブログでは少しずつ紹介していこうと思います。





技本版偵察ソフトボール


 


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 昨年、「手投げ型情報収集ロボット」として紹介されていた偵察装置(以下写真)が、「携帯型小型情報収集器材」として継続して研究が行われているようです。


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 この装置は中心にカメラが固定されており、無線で操縦と映像の伝送を行えます。屋内や市街地での使用を想定しており、人が入れないところや死角を偵察する役割を持っています。


 上の写真は比較対象が無くて分かりづらいかと思いますが、今年展示されていたものは昨年より大分小さくなっており、重量も870グラムと1キロを切っております。


 動作デモの様子をニコニコにアップしましたのでご参考までご覧ください。昨年よりも若干凹凸に強くなっています。



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 使われている部品はほぼ汎用品で、操縦も無線LANを使用したものになります。昨年と違って、操作はジョグスティック状の物になり(昨年はプレイステーションライクなゲームパッド)、片手で操作可能となりました。


 今後の課題としては、投擲の衝撃に耐えることとのことでした。昨年お聞きした課題は手投げ可能にすることと記憶しておりますが、今年の実機は手投げ可能なレベルにまで小型化されており、昨年の課題はだいぶクリアしたとは言えるのではないでしょうか。