2008年7月17日木曜日

総火演の話:外伝



 先週は富士総合火力演習入場券のインターネット抽選の当選発表がありましたが、皆さんの結果はどうでしたか? 私は落ちました。ハガキ応募の結果に望みを託します。


 さて、陸上自衛隊の主要装備が一堂に会し、盛大に実弾射撃(実弾以外も多いですが)を行う富士総合火力演習(総火演)は、数ある自衛隊のイベントの中でも最も人気のあるものですが、演習自体は約1ヶ月に渡るものでして、一般に公開される演習自体はその総仕上げ的な性格を持つものです。


 一般公開日の演習プログラムは前段・後段に分かれており、前段で野砲、迫撃砲、誘導弾、指向性散弾、ヘリ、普通科、戦車、空挺がそれぞれの紹介を兼ねて射撃や降下を披露し、後段で諸職種協同の戦闘様相の展示として、航空偵察から始まり各部隊の攻撃の後に全装備の突撃(2007年のトリはAH-64でした)で戦闘様相の展示は終了します。この後に音楽演奏(会場がうるさい上に広いのであまり聴けません)や装備品展示となります。


 まあ、演習や射撃は百聞より一見ですから話はここまでにしておいて、会場の方に目を向けてみましょう。会場ではスタンド席の裏側に売店やトイレがあって開催中はお祭りの様相を見せています。とにかく人が多くて歩くにも面倒な場所ですが、こんな場所に置いてあるにも関わらず、何故か注目されていないものがあります。


 それがこれ。


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 このペーパーは、陸上自衛隊内の曹による任意加盟の親睦団体である富士駐屯地曹友会が作成した「ふれあいパーティー」のチラシです。ありていに言うと合コンのお誘い。全国の駐屯地の曹友会・自衛隊協力会等で同種のイベントは企画されていますが、合コンの様なものとはいえ、これは結構重要な問題を持ち合わせています。人口の少ない地域に駐屯する部隊の隊員にとっては出会いの機会でもあると同時に、過疎化に悩む地方自治体にとっては自衛隊を地域に繋ぎとめるための役割も果たしており、現に第7師団の戦車連隊等が駐屯する恵庭市では、市が自衛隊協力会に年間20万円の補助金を拠出し、お見合いパーティーを開催しています。場合によっては、家族含めて千人以上の消費・税金が期待できるのですから、地方自治体としても自衛隊は「優良な大企業」としての価値が高いものになっているようです。


 自衛隊関連のイベントに行きますと、その地域の事情を反映した何かが置いてあったりするのでチェックされると良いと思います。装備や演習以外の見どころでもありますよ。


 でも、このペーパー。凄い人通りがあるところにあったのに、まるで目立たないし、見向きもされていなかったんだよなあ……。





参考


毎日新聞 ニュースワイド:自衛隊削減に危機感 「共存共栄」の自治体、引き留め作戦 /北海道