取り急ぎ、ノートに書いた要旨を挙げてみます。
覚書でもありますので、判りにくいですがご容赦ください。
概要
概要は基本的には今年2月のプレスリリースと同様なので、気になったとこだけを箇条書きで。
・トランスミッションの性能向上。90式の半分の旋回半径。
・90式は基幹連隊指揮統制システムへ組み込まれるが、TK-Xは更に戦車相互の情報共有が可能。自己位置評定のみではない。
・技術の進歩に合わせ、装甲のモジュール交換可能。被弾後の交換も可。
・全備重量44トン。(一部報道にあった全備重量48トン説はやっぱガセなのか?)
・比較としてM1A2のモニタも表示。ほぼ同様のものらしい。
シミュレーション技術の活用
・ハードウェア・イン・ザ・ループ・シミュレーション(HILS)
→数学モデルのシミュレーションを実際のハードウェアに置き換えて、シミュレーション結果を反映しつつ、コンポーネントを組み上げていく。
・現有(90式戦車)のモデルを作成、及び修正。HILSによる試験データの反映を繰り返す。
(例)モデル2(90式ベース) → 砲部 → モデル3 → 車体 → モデル4 → 車体システム と言った具合で、結果を反映させつつシミュレートして組み立てていく。
・車体、動力等の各試験装置は別棟にあり、それらを光ファイバーで結び、一つの車両システムとしてシミュレートして試験を行う。
・人間、ハードウェアを含んだ形のシミュレーション。
・不整地(上富良野、北海道大演習場等)がモデル化されており、仮想環境上で試験できる。
・逐次、試作品を仮想的に組み立てられる。
・新戦車以降の戦闘車両の開発にも応用(装輪戦闘車はまず96式のモデル化から始めているらしい)
技術試験
・戦闘車両システム研究室が主体となり、弾道技術研究部と機動技術研究部の協力を得るなど、技術研究本部の総力を挙げて行っている。
・総務課らが膨大な事務処理を行ってくれたことへの謝意。
・陸戦の王者戦車の3要素、火力・機動力・防護力に情報力を加えた試験を実施。
・火力試験:下北試験場、陸自演習場、民間企業の施設(神岡の洞窟内にある)で実施。
・機動力:陸上装備研究所、札幌試験場、陸自演習場で実施。
防衛省規格に定める試験方法にて実施。
俊敏性を重視した試験を行う。90式以上のとんでもない制動を行っている様子の写真表示。
・防護力:下北試験場、陸自演習場、民間施設で実施。
モジュール装甲についても試験。
・C4I2:指揮・統制・通信・コンピュータ・情報・相互運用性について試験。
陸上装備研究所、札幌試験場、陸自演習場にて実施。
HILSを活用した試験も。
・現在:小隊4両編成による総合試験を実施。
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