90式戦車回収車がTKR又はTR,"Tank Recovery"と呼ばれているのに対し、11式装軌車回収車はCVR,"Crawler Vehicle Recovery"と呼ばれております。90式戦車回収車が戦車回収車なのに対し、装軌車回収車と名乗っているのは、50トンの重量がある90式戦車を40トン級の10式戦車ベースの11式で回収するのは困難な為、または既に配備が進んでいる重装輪回収車との命名の整合性を保つ為と考えられます。
基本的なレイアウトは下の比較の通り、90式戦車回収車を踏襲しておりますが、車体部は10式流用、またアンテナは10式戦車と同じJAT-F30使用しており、10式との共通性が随所に見られます。
11式装軌車回収車
90式戦車回収車（Wikipediaより引用）
車体左側面には乗降扉があり、ハッチはあるものの普段はこちらから出入りすることが多いというお話でした。展示説明時に使う立看板をこの乗降扉から取り出すなど、ハッチよりは利便性があり、かつ車内容積の余裕を感じられました。
また、備品を詳しく見てみると、概ね三菱重工で制作されていますが、ドイツのRotzler社のウィンチが後方に装着されてました。最大500kN(約50トン）まで牽引可能なようで、セルフリカバリーなどを兼ねたウィンチのようでした。
このような装備は、正面装備と比べると地味で目立ちませんが、平時から有事に至るまでの戦車の活動を支える重要な装備であり、今後も10式譲りの無断階変速機による高トルクを活かして活躍するものと見られます。
74改の現状、よろ
返信削除てか、…は未だ無い
> 50トンの重量がある90式戦車を40トン級の10式戦車ベースの11式で回収するのは困難…
返信削除それも実は詭弁だったりします。11CVRに10トンの重石を載せれば、90TKの牽引が可能に成ったりとw。TRは戦闘機動を求められないので、救出時だけ重石を積むのは無問題と。
…は未だ無い
一枚目と２枚目の写真の差異で、何の機能なのかご存じでしたら教えてください。
返信削除・ライトの間の２本の立て筒
・発煙筒上左右の箱（レーザー検知機？）
・向かって発煙筒の左上にある銃丸？カメラ？
10式の車体を流用ということはアクティブサスペンションも装備しているのか。回収車にはオーバースペックのような気もするが、オミットするとかえって金かかりそうだな。
返信削除・ライトの間の２本の立て筒
返信削除→ドーザーのシリンダかと。普通の建機でもそうです。
・発煙筒上左右の箱（レーザー検知機？）
→多分、レーザー検知器です。
・向かって発煙筒の左上にある銃丸？カメラ？
→ガラスが張ってあり、中はレンズっぽかったのでカメラかと。
＞10式の車体を流用ということはアクティブサスペンションも装備しているのか。
→実は90式戦車回収車は90式の車体でも、サスペンションは違うそうですので、10式がどうかは分かりません。が、面白い写真が撮れましたので、それについていずれ書くかも。
自分が言うのもなんだけど
返信削除>発煙筒上左右の箱（レーザー検知機？）
レーザ検知器です。10式戦車は砲塔4隅についていますが11CVRは前方2か所のみです。
>向かって発煙筒の左上にある銃丸？カメラ？
操縦用暗視装置（熱線映像装置）のカメラです。
10式戦車の操縦手用ハッチ横にあるカメラと同じものです。
>10式の車体を流用ということはアクティブサスペンションも装備しているのか。
78SRは74式戦車の車体を流用と言ってもコスト削減のために姿勢制御が上下のみにオミット
90TRは作業時に低姿勢状態が続くために全油気圧サスペンションです。
11CVRは基本的には10式戦車と同じ全油気圧パッシブサスペンションで78SR同様姿勢制御を上下のみにオミットしたものでしょう。
お兄軍曹さま
返信削除11式ですが、上下に動いているのは確認できましたので、仰る通りかと思います。
熱線映像装置も74式改（90式）と比べると随分と小さくなりましたよね。
唐突に申し訳ありません
返信削除お兄軍曹さまへお聞きしたいことが、、、、、、
>>11CVRは基本的には10式戦車と同じ全油気圧パッシブサスペンションで
とおっしゃるのは、「10式戦車にはアクティブサスもセミアクティブサスも使われていない」というお考えなのでしょうか?
10式戦車のサスにアクティブサスもしくはセミアクティブサスが使われているという確度の高い情報がなかなか手に入らなくて、、、、、一方で、たまに「10式戦車にはアクティブサスもセミアクティブサスも使われていない」という人もいるので気になってます