2009年9月7日月曜日
DDH181「ひゅうが」に乗ってみたら、なんか色々あったの巻
土曜日に横浜大桟橋で海自のヘリ搭載護衛艦「ひゅうが」を利用した防災訓練が行われ、その翌日は一般公開だったので乗ってきました。そしたら、広い甲板を利用して、色々出し物があったのですよ。もうどれも即興に近いノリなんですが、楽しかったのですよ。
海上自衛隊ファッションショー in 護衛艦「ひゅうが」
乗員による海上自衛隊ファッションショー。拳銃装備の臨検隊員と思しき姿もあったりして、パフォーマンス以外でも見どころありました。
護衛艦ひゅうが CIWS動作デモ
搭載されたCIWSの動作デモです。かなり機敏に動作可能であることが分かると思います。
水上珍走団が護衛艦「ひゅうが」に接近してきた
あんま「ひゅうが」と関係ない動画ですが、ひゅうがに接近してきた水上スキーの集団を警察が追っ払った一部始終の動画。
写真は後日。
2009年9月2日水曜日
2009年9月1日火曜日
2009年度 富士総合火力演習(写真のみ)
動画は編集中。撮影まるでできなかった去年と比べて多すぎて時間が……
朝の富士が奇麗な日でした。
富士をバックにOH-1。ピントが富士山に合っているのはご愛敬。
対人狙撃銃。今回は撮影位置が悪く、狙撃体制に入ると全然見えません。
戦場の強い味方、203mm自走榴弾砲。
朝焼けの74式戦車。
彼方に遊園地。色んな意味で面白い光景。
本日の新機軸とも言える87式自走高射機関砲。
初登場の小銃てき弾。青だから模擬?
その他、84ミリ無反動砲、110mm個人携帯対戦車弾。
会場を検査していたレトリバー犬。爆発物探知犬?
CH-47チヌーク。
96式装輪装甲車。
低空飛行する敵ヘリを射撃、という想定なんだけども、どう見てもミートチョッパーです。ありがとうございました。
UH-60。誘導員の手が微妙な位置にあるのでシュール。
OH-1。相変わらず軽快な動き。
90式戦車。
浜田防衛大臣。って、選挙中によく来たもんだと驚く。
あっ、ヒゲの隊長こと佐藤議員。
AH-64D。相変わらずデケェ。
後ろから。排気口が印象的。
2009年8月2日日曜日
「サマーウォーズ」の自衛隊的見どころ
映画サマーウォーズを観てきました。

ストーリーに関するネタバレは極力避けますが、自衛隊的に面白いところがあったりしたので少々。少しでもネタバレするのが嫌ならバック推奨です。
この映画、公務員がやたらたくさん出てきます。警察官、消防官、救急隊員、水道局員、そして自衛官。
サマーウォーズ公式サイトのトップページを見てください。背景左上にデジャブな奴が。


以前、ゆっくりで学ぶ、自衛隊装備 「衛星単一通信携帯局装置」の動画の最後に投げやり気味に紹介した、「衛星単一可搬局装置 JMRC-C4」にアンテナ部を除いてそっくりな車両が登場しています。劇中の会話によると「松本駐屯地のミリ波通信装置」的なものだそうです。
劇中では「100ギガ」と具体的な性能を示すセリフがあり、この車両が帯域100Gbpsを通信を可能とする装置とすると脅威的な性能です。実在するJMRC-C4は同時通信5回線分の能力しか無い上、民間のイーサネット用(有線)の最先端のものでも、つい先月に米Juniper Networksが世界初の100Gbps対応インターフェースカードを発表したばかりで、無線でこの性能を実現したというのが如何に凄いかが分かるかと思います。
ところがミリ波を用いた広帯域通信技術というものは、ちゃんと現実の自衛隊でも研究されている技術なのです(性能面は脇に置いておく)。
平成17年度 事前の事業評価 評価書
広帯域高出力デバイスの研究
要旨:http://www.mod.go.jp/j/info/hyouka/17/jizen/youshi/11.pdf
本文:http://www.mod.go.jp/j/info/hyouka/17/jizen/honbun/11.pdf
参考:http://www.mod.go.jp/j/info/hyouka/17/jizen/sankou/11.pdf
平成17年度の事前評価書によれば、「民生用のミリ波帯電力増幅器技術を基に、広帯域化・高出力化を図るミリ波発生技術と、それを用いた高分解能・高精度ミリ波レーダ技術、長距離・高速大容量ミリ波通信技術、ミリ波レーダ電子対策技術に関する研究を行う」とされており、ミリ波を用いた通信の広帯域化のみならず、レーダー技術にも適応可能な研究のようです。もっとも、防衛省技術研究本部の平成19年の中長期技術見積りによれば、技術的課題の解明に「概ね5年以内~10年後」かかるとされており、映画に登場したような装置の登場は今少し先の様です。
もっとも、ミリ波を用いた研究は無線通信技術としては今ホットな分野でして、これもつい先月に富士通が世界初の毎秒10ギガビット超のミリ波通信に成功しています。映画の10分の1の速度ですが、今後の研究の進捗に期待ですね。
さて、妙に面白いものが出る映画だなあと思いつつ映画を見ていた訳ですが、EDのクレジットを見てその理由がなんとなく分かりました。映画の制作に防衛省防衛研究所の橋本靖明氏が協力されていたようです。橋本氏の専門は法学なのですが、宇宙関連・サイバー攻撃関連の研究もされているそうですので、サマーウォーズのアドバイザーとしては適任と言える人と言えますね。
2009年7月27日月曜日
久々に吐き気がした
基本的にこのブログは資料なりに基づく軍関係の話メインで、私感的な物はmixiでクダまくに留めているのですが、あまりに酷いものを見たあまりタイトルの様な状況に。原因は以下の動画。
三島由紀夫最期の絶叫
自衛隊の様々な事件について特集を組もうかと企画した中で「そういや三島事件の演説全部聞いたこと無いや」と思い、見つけた動画がこれです。
演説の内容そのものは典型的な右派の主張とたいして変わらないから特に感慨も無い。問題は自衛官らに対する非難コメの酷さ。説明する気もおきないので、吐き気をこらえられる人は見に行ってください。不親切で申し訳ないです。
普通の感覚で考えて、騙し討ちの様な格好で総監を人質にとり、救出に駆けつけた幕僚を斬りつけ重症を負わせた男が反乱を促したところでそれに従う自衛官なんてまずいない。怒りからの野次は全くもって当然。
また、総監救出の際、三島に斬られて重症を負った川辺二佐は陸士57期生で、まさに「軍人」であった人。「自衛隊の下っ端」でも「貧農」(いずれもニコ動コメントより)でもないぞ、バカ野郎共が。
ああ、もう、自分に都合の良い時だけ自衛隊を持ち上げる輩の多さにげんなりするこの頃。